機械式時計を使用する上で3つの注意事項

普段何気に使用している機械式時計!注意事項を知っている方もいるかと思いますが、実際に修理のご依頼で誤使用による不具合が見られることがしばしばありますので、今回はその中でもよくある誤使用3点についてご案内します!

 

1.日付の早送りで日付不良

日付不良

機械式時計の日付は針が2周(24時間)で1日日付が切り替わりますが、永久カレンダーや年次カレンダー機能が付いていないモデルは毎日使っていても30日しかない月には自身でカレンダーを早送りしないといけません。

その際に使用するのがカレンダーの早送り機能ですがここに注意点があります。

時計の針が0時前後4時間を指している場合、日付の早送りは禁止時間帯となります。

つまり時計の針が夜の20時から朝の4時を指している時に日付の早送りすると日付不良の原因となります。

※禁止時間帯はモデルによって差はありますが、念のため前後4時間でお伝えしています。

理由は、日付を変えるために内部で歯車などが噛み合っています。その時に無理やり日付の早送りをすることでカレンダー車の爪が変形してしまう恐れがあるためです。

3日ぐらい時計を付けていなければ機械式時計は止まっていることが多いですが、日付の早送りは時計の時間を確認してから操作する必要があります。

日付の早送りをするにあたってお勧めしている操作は

  1. 時計の針を6時or18時にセットする。
  2. 日付の早送りで前日にセットする。(前日になっている場合は不要)
  3. 針を回して1度12時を通過して日付が変わるかどうか確認する。日付が変わればそのまま時間合わせ。日付が変わらなければもう1周針を回し日付が変わってから時間合わせ。※針を回しての日付変更は問題ありません。

中にはカレンダーの禁止時間帯に操作しようとすると日付が変えられないモデルもございます。日付不良になると、内部修正か歯車などの交換が必要になります。

 

2.手巻きで歯車の摩耗

リバーシング

皆さん時計の巻上(手巻き)はどのようにされておりますか?

巻上には手巻きと自動巻がありますが、手巻きですとリューズを40回から60回ぐらいで一杯まで巻き上がります。

自動巻モデルの場合は内部のローター(振り子)が回転すれば巻き上がっていきますが、一杯まで巻き上がるのに腕に付けて8時間以上かかります。そのため時計が止まっていたら手巻きである程度巻上げていないと、腕の運動量が少なければ止まっていたり、精度が不安定な場合があります。運動量が少ない場合は手巻きで巻き足す必要があります。

ここで注意点があります。朝など時間がなく急いで巻上げていませんか?

手巻きをするとゼンマイを巻き上げるために多数の歯車が回転しています。その中でもリューズは早く回すとリバーシング(切替車)という歯車の回転が速いため、早く巻上げると歯先の摩耗につながります。リバーシング不良になると手巻きが重くなったり、手巻きと同時にローターが回転してしまったり、巻上不良の原因へと繋がっていきます。

急いでいても手巻きはあせらずに、ゆっくり回して巻き上げることが理想です。

 

3.磁気帯で精度不良

磁気帯

今の世の中、周りには電化製品だらけですよね。携帯電話、テレビ、パソコン、磁気ネックレス、電気カーペット、スピーカー、ヘッドホンなど時計を使用にあたって磁気製品には注意して頂く必要があります。

金属の多くは磁力や磁石などでその金属事態が磁気帯することがあります。時計も金属で作られているモデルがほとんどで、磁気帯してしまうと精度不良や作動不良の原因になります。

機械式時計もクオーツ(電池)の時計、両方とも磁気帯するため磁気製品と一緒に保管などは必ず避けてください。

特にクオーツモデルは磁気(モーター)の力で動いており、外部からの磁気に弱いです。

 

上記3点は防げる不具合のため是非覚えておいて欲しい!

もし不具合が生じても時計修理専門店シエンの技術者が対応させて頂きます。


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