月別アーカイブ: 2013年8月

GMTマスターⅠの第3世代 Ref.16750

こんにちは。時計修理専門店シエンの山口です。

引き続きロレックスGMTマスターⅠについてですが、本日は第3世代のモデルを紹介します。

16750Ref.16750

1980年頃~1988年頃まで生産されたモデルで、Ref.1675と見た目が似ている為、判断しにくいですが、このモデルからムーブメントがCal.1575からCal.3075に進化しました。大きな変化は、クイックカレンダー機能が付いたことと、28800振動のハイビ―とに変わったことです。

発売してすぐにインデックスにフチがついたため、初期のRef.16750でなければ外観の見た目でも判断はつくようになります。

16750フチありRef.16750 フチ有り

このモデルがGMTマスターの中で最後のプラスチック風防になる為、アンティーク感ある風合いを考えている方はこのモデルより前のモデルがオススメですね。

ROLEX(ロレックス)GMTマスター
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GMTマスターの第2世代モデル Ref.1675

こんにちは。時計修理専門店シエンでございます。

本日の紹介はGMTマスターの第2世代モデルです。

1675_2Ref.1675

生産は1960年頃~1970年頃まで生産されました。このモデルから、『ベゼルがステンレス』、『リューズガードの装備』、『視認性の為、三角のGMT針が大きく』変更されています。

ムーブメントはCal.1575でまだクイックカレンダー機能はついていません。

Ref.1675も初期モデルは上記の内容と少し違っているものも存在があります。

1675Ref.1675 1960年代製

三角のGMT針がRef.6542と同様のミニ針です。そしてこの写真からわかりにくいですが、ミラーダイヤルと言われる光沢のある文字盤なども存在します。

 

また、このRef.1675からは色違いのバリエーションが生産されブラックベゼルのモデルやコンビモデルが登場しました。

そのコンビモデル存在する下のモデル

1675_3Ref.1675のコンビ

インデックスに蛍光塗料が使われておらず、『フジツボインデックス』と呼ばれます!

今はないデザインなので非常に面白く、個人的には手に入れたい一品です。

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ロレックス GMTマスター ファーストモデル

こんにちは。時計修理専門店シエンの山口です。

本日からは、ロレックス GMTマスターの紹介をしていきます!!!

最初は、初代GMTマスターⅠからです!

6542Ref.6542

1955年~1959年に登場したとされるGMTマスターⅠ。

このモデルの特徴はいろいろありますが、

●1つ目・・・プラスチックベゼル!生産がわずかな為かなり希少モデルです。ベゼルはプラスチック製の為、耐久性がわるかったので、次のモデルからはステンレスに変更されました。

つまりRef.6542が希少にもかかわらず、コンディションの良いプラスチックベゼルはさらに希少です。

●2つ目・・・24時間針も当時はミニ針と言われる三角が小さいデザインでした。この針も劣化してしまい交換されて通常の三角針に交換されているものもたくさん目にします。

●3つ目・・・リューズガードがない唯一のGMTマスターです。

●4つ目・・・世界初の両方向巻上げ式のCal.1030、もしくはCal.1066が搭載されています。

GMTマスターは、パンナム航空オフィシャルモデルとして採用され、パイロットから高い支持を獲得していました。

アンティーク市場でかなり高額で取引されており、コンディションによっては400万円以上…。200万円代も多いですが、基本的には価格は要相談ですね。

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生産終了した1220m防水のシードゥエラー Ref.16600

こんにちは。時計修理専門店シエンの山口です。

本日は惜しくも2007年頃(M品番)で生産終了したと思われるシードゥエラーの紹介です。

16600Ref.16600

1991年頃に登場し、2007年頃に生産終了しました。前モデルのRef.16660からの変更点はムーブメントでCal.3135を搭載しています。非常に完成度が高く、飽和潜水の為のヘリウムガス・エスケープバルブの機能性は、知名度からも絶対的な機構です。

2008年バーゼルで、新作のシードゥエラー・ディープシーが登場し、

ディープシー

防水が3900m、904Lスチール製の44mmケース(裏蓋はチタン)やドーム型の厚いサファイアクリスタル、ブラックのセラクロムインサートに60分間の目盛りを刻んだ逆回転防止べゼル、夜光塗料がクロマライトなどさらにプロ仕様になりました。

ただ日本人の腕には少々大きいので、似合う人を選ぶモデルかと思いますが…。

今ではRef.16600の買取相場はだいたい40万前後になっているそうです。つまり販売金額も高くなっていますが、未使用モデルは定価609,000円より高く販売されている店もありますね。

ROLEX(ロレックス)シードゥエラー
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1000m以上の防水を誇るシードゥエラー Ref.16660

こんにちは。時計修理専門店シエンの山口です。

今回紹介のシードゥエラーは、ロレックスの中で初めて1000m防水以上を達成したモデルです。

16660Ref.16660

1980年頃~1991年頃まで生産されたシードゥエラーで、風防がサファイアクリスタルになり防水性が今までの2倍の1220mになりました。

他の変更点は、

●ムーブメントがCal.3035になり、ハイビートの2万8800振動に変更

●カレンダーがクイックデイト機能に変更

●逆回転防止ベゼルを装備

●ヘリウムガス・エスケープ・バルブも大きなタイプに変更されました

Ref.1665と生産期間がかぶっていることから、このRef.16660はさらにプロ仕様として発売されていたようです。スペックの劣るRef.1665は1980年年後半には姿を消しています・。

先日、このRef.16660の修理を当店にて修理させていただきましたが、インデックスにフチなしのシードゥエラーはこのモデルで終了となるため、サファイアクリスタルでこの文字盤の雰囲気が好きな人にオススメですね。(このRef.16660の後期モデルにはインデックスにフチが付いています)

ROLEX(ロレックス)シードゥエラー
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希少モデル 赤シード Ref.1665

こんにちは。時計修理専門店シエンの山口です。

シードゥエラーの初代モデルRef.1665の続きですが、1970年前後(1970年~1974年という説もある)に『SEA-DWELLER  SUBMARINER 2000』という表記の色が赤で記載されているモデルがあります。

通称『赤シード』です!

1665赤シードRef.1665

このモデルはかなり希少ですが、最近は赤シードにも6つの型があると噂されています。

このあたりはまだまだ勉強中ですが、初期型になるほど希少性が高そうですね。

赤シードの画像でいいサイトがあったので、文字盤についてはこのサイトは勉強になります。https://www.doubleredseadweller.com/dr_dials.htm←赤シードについて書いてるサイト

裏蓋にも色々なデザインがみられますが、『ストレート』表記と言われる刻印が赤シードでも良いと言われていますね。(下の画像ではROLEXが横にストレートで表記されているモデルがストレートを言われています)

1665裏蓋 1665ストレート

左の裏蓋のような表記の赤シードも見たことありますが、ストレート表記は初期モデルだけなので、アンティーク市場でも右のような画像の裏蓋の方が価値が高くついていますね。

初代シードゥエラー プロ仕様ダイバーズモデル Ref.1665

こんにちは。時計修理専門店シエンの山口です。

本日からはROLEXのシードゥエラーをご紹介します!

まずは初代シードゥエラーから!

1665Ref.1665

1960年代、深海作業などで水圧に耐えるために考案されたヘリウムガス・エスケープ・バルブをもつサブマリーナRef.5514(もしくはRef.5513)を作り、のちに防水性をアップさせたシードゥエラーが誕生しました。

シードゥエラー(Ref.1665)の発表は1971年、プロ仕様ダイバーズとしてコメックスのダイバーに供給されるとともに一般発売され、防水性は610mを実現しています。製造年は1971年~1984年頃。

ヘリウムガス・エスケープ・バルブは9時側のケースサイドに装備されています。

1665バルブ

風防はドーム型風防で、サイクロップレンズ(日付を大きく見せるレンズ)はつけられませんでした。

ムーブメントはサブマリーナRef.1680と同じCal.1575を搭載しています。

このRef.1665には赤サブと同じように、通称『赤シード』も存在します。今回紹介しているモデルも『白シード』と呼ぶ人もいますね。

Ref.1665の『白シード』も今ではアンティーク市場で100万円以上する価値で取引されています。

ROLEX(ロレックス)シードゥエラー
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青サブと言われるサブマリーナ! Ref.16803とRef.16613

こんにちは。時計修理専門店シエンの山口です。

今回は、サブマリーナの通称『青サブ』を紹介します!

16613Ref.16613

『青サブ』とはサブマリーナ デイトのSSとYGのコンビモデルに存在する青文字盤、青のベゼルモデルのことを言います。

最初に登場したのは、1987年頃~1989年頃まで生産されたRef.16803で、1989年頃からRef.16613になりました。

サブマリーナ デイトは、当時Ref.1680の時はSSモデルとYGの金無垢が存在していました。その後もRef.16800の時もSSモデルとYGの金無垢Ref.16808でした。コンビモデルが発表されたのはその後でしたが、色合いがかなり目立つので好き嫌いが分かれるモデルですね。

青サブ好きにはたまらないですが、よく文字盤の青色が違うということがありますが、確かに若干色が違う色もあります。紫がかった青の文字盤(パープルダイヤル)は1990年前半のモデルによく見られます。

16613青 16613紫

色が違う理由は謎ですが、かなり魅力的 ですね!

ROLEX(ロレックス)サブマリーナー
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