こんにちは。時計修理専門店シエンの山口です。
今回は、アンティークロレックス エクスプローラーⅠの中でも生産期間が長く、人気の高いモデルを紹介します。
エクスプローラーⅠ Ref.1016です。この型番は1963年頃~1988年頃まで生産されたロングセラーモデルです。その為、途中でマイナーチェンジが行われており大きく分けて『前期型』と『後期型』が存在します。
大きく分けるならハック機能があるかどうかです。ハック機能とは、リューズを時間合わせにセットした際、秒針が止まる機能です。
今回は、前期型のRef.1016を紹介していきます。
生産は1963年頃~1972年ごろまでといわれています。ムーブメントは当初Cal.1560が使用されていましたが、1960年代後半からはCal.1570に変わりました。ただハック機能は1972年以降から付いたので前期型にはCal.1560とCal.1570の両方が存在します。
初期時代にはミラーダイヤルと言われるエナメル調の文字盤も存在があり、人気が高いです。ただコンディションが良いモデルは少ないので、状態が良ければ非常に高い値がつくかと思います。
その後は、後期型と同じ文字盤になっています。
風防はこの年式の特徴でもあるドーム型風防です。1980年後半からフラット型にかわっていき、現在風防を交換しようとすればメーカーでもフラット型に交換されます。どうしてもドーム型風防が良い場合、時計修理専門店シエンでも合わせ(社外品)での対応になります。
ドーム型は、プラスチック素材のため、どうしてもコンディションが劣化してくるので、純正のドーム型風防を使い続けられる状態は滅多にみられません。