こんにちは、時計修理専門店シエンの山口です。
今回は、ロレックス エクスプローラーⅠの初代と言われるモデルをご紹介します。
1953年、英国ヒマラヤ遠征隊の一員だったエドモンド・ヒラリーがエベレスト登頂に成功したとき彼が腕にしていたのがエクスプローラーⅠのプロトタイプです。同年カタログに載ったのがRef.6350です。
生産は1953年頃といわれ1954年あたりまで生産されたとの噂です。上記で初代と記載しましたが、この時代は様々なダイヤルが存在し、初代とは言い切れないのですが、初めてカタログでエクスプローラーとして紹介されたと言われています。
特徴は、斜め格子模様のギョーシェが彫られた文字盤や、12時位置の▽が正三角形であったり、二等辺三角形であったり様々です。針なども長いベンツ針やドットの大きな秒針など見られ現行モデルにはない面白いデザインがあります。
ムーブメントはCal.A296が搭載されています。分厚いローターを装備していたためケースはセミバブルバックで、裏蓋が膨らんでいます。
年々劣化していくためか、状態の良いコンディションは滅多にみられないですね。
あと余談ですが、近々日本ロレックスの定価が上がるとのことです。もう上がっているかも