こんにちは!時計修理専門店シエンの山口です。
前回、2011年発表のデイトナ Ref116519を紹介しましたが、この機会にデイトナの全貌を紹介していきたいと思います。
まずはデイトナの誕生以前のロレックス クロノグラフから!!!
●1930年~1940年代の2つ目クロノグラフ
30~40年代のロレックス クロノグラフは、30分計とスモールセコンドの2つ目(おそら(バルジュー23かな)が主流で、3つ目モデルは50年代に入ってから主流になったと言われています。
当時は防水性は確保されておらず、プッシュボタンも丸形ではないのもあったそうです。
昔のロレックス クロノグラフ!!!この時はまだデイトナとは呼ばれていません!!!
お目にかかることはほぼないですし、資料もあまり残ってないそうですね…。
●バルジュー72系を搭載した3つ目モデル
1950年代に入ると、バルジュー製のCal.72系を搭載した3つ目モデルが出始め、30分積算計とスモールセコンドにくわえ、12時間積算計がそなわりました。
現行(Ref116520 デイトナ)でもこの30分積算計、スモールセコンド、12時間積算計の表示機能は変わっていないから驚きです。
モデル名は『ROLEX OYSTER CHRONOGRAPH(ロレックス オイスター クロノグラフ)』
OYSTER(オイスター)が名前に入っていますが、まだ防水機能は確保されていませんね。(リューズやプッシュボタンがねじ込み式ではないから)
当時は他にも変わったモデルがあったので、ご紹介。
バルジュー72Cを使ったトリプルカレンダーモデル!
バルジュー88のムーンフェイズモデル!!
これらのトリプルカレンダーやムーンフェイズ機能は、現行のロレックスでは生産されていないから面白いですね!もちろんこれらもめったにお目にかかれないので、金額は何百万~何千万円との噂…。
修理はオリジナルパーツがつくられていないので、純正パーツでの修理は難しいでしょうね。でもこれらのモデルに出会えたら見れるだけでも価値ありです!!!