「ロレックスをオーバーホールに出そうと思っているけど、並行輸入品でも大丈夫?」
と、このような疑問をお持ちの方も多いと思います。
本記事では、こうした疑問を解決すべく、
・そもそも、「並行輸入品」とは何か?
・ロレックスの「並行輸入品」は、日本ロレックス公式のオーバーホールに出せるのか?
・民間の時計修理店にオーバーホールを依頼する場合は、どのような点に気をつけるべきなのか?
これらについて初心者にもわかりやすく解説していきます。
並行輸入品のロレックスをお持ちの方は、是非とも参考にしてみてください。
そもそも、「並行輸入品」と「正規品」の違いは何か?
「正規品」は、メーカーから直接、日本の正規代理店へと流通した商品のことを指します。
一方で「並行輸入品」は、商品自体は全く同じものですが、仕入れのルートが異なります。バイヤーなどが海外の正規販売店にて購入した商品を、国内の時計店や量販店等で販売している商品のことを指します。
例えば、みなさんがハワイや香港などの海外に旅行へ行って現地で購入した商品はすべて並行輸入品になります。全く同じ商品ですが、国内の正規販売店で買ったか買っていないかの違いです。
同じ商品ですが、国内の正規販売店から購入したわけではないため、「オーバーホールなどの正規店のアフターサービスを受けられないのでは?」という疑問が湧くわけです。
以下、こちらの疑問に回答していきたいと思います。
ロレックスの「並行輸入品」は、日本ロレックス公式のオーバーホールに出せるのか?
結論から言えば、「並行輸入品」であっても、ロレックス公式はオーバーホールを受け付けてくれます。並行輸入品だからといって、ロレックスの対応が変わることはありません。
もちろん、ロレックスの正規部品以外が時計内部に入っているケースや、部品が製造中止になっている古いモデルではオーバーホールを断られるケースもあるので、詳細は問い合わせてみるべきです。
日本国内のオーバーホール受付窓口は公式サイトから調べることができるので、一度問い合わせてみてから判断するのが良いでしょう
→https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/servicelocator/japan.html
ちなみに、ロレックス公式サイトによれば、保証は以下の場合にのみ有効です。
(1)時計がロレックス正規品販売店で販売されたものであること。
(2)購入時に発行される保証カードに必要事項が適切にすべて記入されていること。
(3)保証カードが時計とともにロレックス正規品販売店、またはロレックスサービスセンターに提示されること。
→https://www.rolex.com/ja/buying-a-rolex/the-rolex-guarantee.html
並行輸入品であったとしても、上記内容通りの保証カードが付属しており、かつ保証期間内であれば、保証内容通りに受付していただけるはずです。
仮に保証書がなかったとしても、有償にはなりますが受け付けてはくれますので、保証書がないからダメとは思わずに、直接問い合わせてみるのが最も安心で確実です。
不安な方は、民間の時計修理店にオーバーホールを依頼することを検討しても良い
とはいえ、正規店でのオーバーホールを断られてしまったり、正規店でのオーバーホールの金額が高いと感じる場合は、民間の時計修理店にオーバーホールを依頼することを検討しても良いでしょう。
正規店でオーバーホールを断られてしまっても、民間の時計修理店では受けてくれる場合もあります。さらに、料金も割安に済ませられる可能性があります。
(※ただし、コピー品の場合は民間の時計修理店であっても受け付けてはくれません)
基本料金で比較すれば、正規店の半額〜7割ほどの金額で対応してくれる修理店もあります。納期についても、3週間ほどで対応してくれる修理店もあります。
料金をより安く抑えたかったり、時計の価値を気にされる方であれば、民間の時計修理店に相談してみるのも一案です。
ただし、特に調べもせず、安いからという理由だけで適当な修理店を選んでしまうと、オーバーホールをしたにも関わらず時計の状態が悪くなってしまったり、粗悪な部品に交換されてしまう可能性もあります。民間の時計修理店に依頼する場合は、安かろう悪かろうではなく、優良な修理店を選ぶようにしましょう
民間の時計修理店にオーバーホールを依頼する場合に気をつけるべきポイント
では、民間の時計修理店はどのようにして選べば良いのでしょうか?優良な時計修理店を選ぶためのポイントをお伝えします。
Googleの口コミをチェック
Googleの口コミは、利用者が率直な評価を投稿している傾向があります。星評価だけではなくコメントも参考にして、優良な修理店を選びましょう。
もちろん、Googleの口コミに加えて、個人のブログやクチコミ掲示板を参考にしても良いでしょう。
日本ロレックス正規店よりも費用が安いかどうかをチェック
次に、正規店に依頼するよりも相場が安く、納期が短いかどうかをチェックしましょう。
目安としては、基本料金が相場の半額〜7割程度になっていると良いです。納期については、1ヶ月以内であれば早い方です。この辺りを目安として調べてみると良いでしょう。
純正部品を使用しているかどうかをチェック
ただし、いくら正規店より費用が安くても、粗悪な対応をされてしまうようでは意味がありません。
民間の時計修理店では、非純正の部品が使用されてしまう可能性もあります。きちんと純正部品を使用してオーバーホール対応しているかどうかを事前にチェックしておきましょう。
また、保証期間として最低でも1年以上の保証をしているのが望ましいです。
オーバーホール担当者の実績をチェック
民間の時計修理店にオーバーホールを依頼した場合、研磨を専門の時計技術者が対応してくれるとは限りません。保証についても、修理店によってまちまちです。
国家資格である1級時計修理技能士資格を取得している技術者が在籍しているのはもちろんのこと、元ロレックス技術者、メーカー修理部門出身者、時計技術学校卒、技術暦20年以上など、経験を積んだ技術者が担当してくれるのかどうかを事前に確認しておきましょう。
まとめ。CIENのオーバーホールについて
以上、日本ロレックスの「並行輸入品」について詳しく解説してまいりました。
基本的には、お手持ちのロレックスが並行輸入品であったとしても、まずは正規店に確認してみるのが良いでしょう。
その上で、対応はしてくれるものの有償になってしまったり、そもそも受け付けてくれなかったりする場合に、民間の時計修理店への依頼を検討してみるのが良いと思います。
ちなみに、弊社では正規店よりも基本料金を抑えできる限りご要望に添えられるよう努めさせて頂いております。1年間の保証もお付けしておりますので、弊社へのオーバーホールに興味がある方は、こちらのページ(https://www.cien-watch.com/rolex/)をチェックしてみてください。