ロレックスのオーバーホールに必要なものは?保証書がなくても大丈夫?

ROLEX

ロレックスにオーバーホールを依頼するには、何が必要なのでしょうか?

結論を言えば、時計さえあればOKです。

とはいえ、

・保証書がなくても大丈夫なのか?
・並行輸入品でも大丈夫なのか?
・オーバーホールを断られてしまうのはどんな場合か?

等々の疑問をお持ちの方も多いと思います。

ということで、本記事ではこれらの疑問にお答えするとともに、ロレックスのオーバーホールに必要なものや注意事項を中心に解説していきます。

オーバーホールを依頼するのが初めての方は、是非とも参考にしてみてください。

ロレックスのオーバーホールに、保証書は必要ない

ロレックスのオーバーホールに、保証書は必要ない

まずは、「保証書がなくても大丈夫なのか?」という疑問にお答えします。

冒頭に結論づけた通り、ロレックスのオーバーホールに保証書は必要ありません。時計さえあれば、ロレックス正規店で受け付けてもらえます。

シリアル番号や製造年(約2010年頃までのモデル)については、オーバーホールに出せば判明します。モデル名についても、ほとんどのモデルは円盤に書かれています。

ですので、保証書がなかったとしてもオーバーホールは受け付けてもらえますのでご安心ください。

ただし、保証書がない場合は、保証期間内であったとしても有償での対応となります。
(ロレックスには5年間有効の国際保証カードがあり、この期間内であれば保証カードを提示することで無償でメンテナンスを受け付けてもらえます。)

公式サイトによれば、保証は以下の場合にのみ有効です。

(1)時計がロレックス正規品販売店で販売されたものであること。
(2)購入時に発行される保証カードに必要事項が適切にすべて記入されていること。
(3)保証カードが時計とともにロレックス正規品販売店、またはロレックスサービスセンターに提示されること。
(公式サイト:https://www.rolex.com/ja/buying-a-rolex/the-rolex-guarantee.html)

内容をまとめると、保証書があれば期間内は無償でサービスを受けることができます。保証書がない場合は、有償でサービスを受けることができます。

並行輸入品であっても、オーバーホールに出すことは可能

並行輸入品であっても、オーバーホールに出すことは可能

次に、「並行輸入品であっても大丈夫なのか?」という疑問にお答えします。

結論を言えば、「並行輸入品」であっても、ロレックス正規店はオーバーホールを受け付けてくれます。並行輸入品だからといって、ロレックスの対応が変わることはありません。

並行輸入品であったとしても、5年間有効の国際保証カードが付属しており、かつ保証期間内であれば、保証内容通りに受付していただけます。

もちろん、ロレックスの正規部品以外が時計内部に入っているケースや、部品が製造中止になっている古いモデルではオーバーホールを断られるケースもありますので、詳細は問い合わせてみてください。

日本国内のオーバーホール受付窓口は公式サイトから調べることができるので、一度問い合わせてみてから判断するのが良いでしょう。

(公式サイトはこちらです→https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/servicelocator/japan.html)

ロレックス公式にオーバーホールを断られてしまうケース

ロレックス公式にオーバーホールを断られてしまうケース

では、ロレックス公式にオーバーホールを断られてしまうのはどんなケースがあるのでしょうか?

1つ目は、お手持ちのロレックスが偽物・コピー品・改造品のケースです。当たり前の話ではありますが、こうした場合はロレックス正規店にオーバーホールを受け付けてもらえません。また、この場合は民間の修理店でも受け付けてもらえない可能性が高いです。

2つ目は、ロレックスの正規部品以外が時計内部に入っているケース(非純正部品が使用されているケース)です。この場合、使用している社外部品によってはオーバーホールを受け付けてもらえないことがございます。

3つ目は、部品が製造中止になっている古いモデルのケースです。この場合も、基本的には受け付けてもらえない可能性が高いです。仮に受け付けてもらえたとしても、スイスでの修復修理となるため料金が高額になる可能性が高いです。

以上が、ロレックス公式にオーバーホールを断られてしまうよくあるケースです。

ただし、最終的な判断はロレックス公式になります。正確に判断をすることはできませんので、気になる方はロレックス公式に一度問い合わせてみてから判断するのが良いでしょう。

保証書を紛失してしまったり、正規店にオーバーホールを断られてしまった場合、民間の時計修理店にオーバーホールを依頼することを検討しても良い

保証書を紛失してしまったり、正規店にオーバーホールを断られてしまった場合、民間の時計修理店にオーバーホールを依頼することを検討しても良い

ということで、基本的には正規店にロレックスを持っていけば問題はございません。とはいえ、保証書を紛失してしまったり、正規店でのオーバーホールを断られてしまった場合は、民間の時計修理店にオーバーホールを依頼することを検討しても良いでしょう。

正規店でオーバーホールを断られてしまっても、民間の時計修理店では受けてくれる場合もあります。さらに、料金も割安に済ませられる可能性があります。
(※ただし、偽物・コピー品・改造品の場合は民間の時計修理店であっても受け付けてはくれません。また、パーツの手配が困難な場合も受付不可の場合がございます。)

民間の時計修理店にオーバーホールを依頼すれば、正規店よりも費用を安く、納期も短くできる可能性があります。

基本料金で比較すれば、正規店の半額〜7割ほどの金額で対応してくれる修理店もありますし、納期についても3週間ほどで対応してくれる修理店もあります。

ただし、特に調べもせず、安いからという理由だけで適当な修理店を選んでしまうと、オーバーホールをしたにも関わらず時計の状態が悪くなってしまったり、粗悪な部品に交換されてしまう可能性もあります。民間の時計修理店に依頼する場合は、安かろう悪かろうではなく、優良な修理店を選ぶようにしましょう。

民間の時計修理店にオーバーホールを依頼する場合に気をつけるべきポイント

民間の時計修理店にオーバーホールを依頼する場合に気をつけるべきポイント

では、民間の時計修理店はどのようにして選べば良いのでしょうか?優良な時計修理店を選ぶためのポイントをお伝えします。

Googleの口コミをチェック

Googleの口コミは、利用者が率直な評価を投稿している傾向があります。星評価だけではなくコメントも参考にして、優良な修理店を選びましょう。

もちろん、Googleの口コミに加えて、個人のブログやクチコミ掲示板を参考にしても良いでしょう。

日本ロレックス正規店よりも費用が安いかどうかをチェック

次に、正規店に依頼するよりも相場が安いかどうかをチェックしましょう。

目安としては、基本料金が相場の半額〜7割程度になっていると良いです。納期については、1ヶ月以内であれば早い方です。

参考までに、日本ロレックス正規店の現在のオーバーホール基本料金はこちらです。(価格は税込、消費税10%です。)

エクスプローラーI(114270や214270等) 77,000円~

エクスプローラーⅠ(14270 約2001年より昔) 121,000円~

エアキング(14000Mや114200等) 60,500円~

エアキング(14000 約2000年より昔) 82,500円~

オイスターパーペチュア(115200) 66,000円~

サブマリーナ ノンデイト(14060M、114060など) 77,000円~

サブマリーナ ノンデイト(14060 約2000年より昔) 121,000円~

エクスプローラーII(16570、216570等)  77,000円~

GMTマスターII(16710、116710等) 77,000円~

サブマリーナ デイト(16610、116610等) 77,000円~

シードゥエラー(16600) 77,000円~

ディープシー(116660) 77,000円~

ヨットマスター(16622) 77,000円~

デイトジャスト(16234、79174、16233、69173等) 71,500円~

デイデイト(118238) 88,000円~

デイトナ(116520) 88,000円~

デイトナ(16520 約2000年より昔) 132,000円~

※2022年9月1日現在に確認した価格です。材質や年代によって金額が異なる場合があります。

純正部品を使用しているかどうかをチェック

いくら正規店より費用が安くても、粗悪な対応をされてしまうようでは意味がありません。

民間の時計修理店では、非純正の部品が使用されてしまう可能性もあります。

きちんと純正部品を使用してオーバーホール対応しているかどうかを電話等で事前にチェックしておきましょう。

また、保証期間として最低でも1年以上の保証をしているのが望ましいです。

オーバーホール担当者の実績をチェック

民間の時計修理店にオーバーホールを依頼した場合、研磨を専門の時計技術者が対応してくれるとは限りません。保証についても、修理店によってまちまちです。

国家資格である1級時計修理技能士資格を取得している技術者が在籍しているのはもちろんのこと、元ロレックス技術者、メーカー修理部門出身者、時計技術学校卒、技術暦20年以上など、経験を積んだ技術者が担当してくれるのかどうかを事前に確認しておきましょう。

まとめ。CIENのオーバーホールについて

まとめ。CIENのオーバーホールについて

以上、日本ロレックスのオーバーホール基本料金と、オーバーホール代を安く抑える方法を解説してまいりました。

もちろん、基本的にはロレックスのオーバーホールは正規店に依頼するのが最も安心で確実です。料金は高いかもしれませんが、正規店による安全と確実性を保証してもらえると考えるのが良いでしょう。

ちなみに、弊社では正規店よりも基本料金を抑えできる限りご要望に添えられるよう努めさせて頂いております。1年間の保証もお付けしておりますので、弊社へのオーバーホールに興味がある方は、こちらのページ(https://www.cien-watch.com/rolex/)をチェックしてみてください。

この記事の監修者

株式会社CIEN 代表取締役

山口 芳寛

正規代理店、並行輸入店の両方にて高級時計のオーバーホール、メンテナンス、売買に携わって参りました。
高い技術力でお客様に満足頂けますよう努力いたします。

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